SNS QUEST〜ネットリテラシーをアップデートしよう〜

開催日時:10月12日(日)
会場:武庫川女子大学
講師:株式会社アスタネ 田中 成美
この授業を担当くださった田中さんは大学卒業後、食品機械メーカーでデジタルマーケティング部門の立ち上げに携わり、WebやSNSを活用した営業体制づくりで事業の成長に貢献されました。その後、独立して2024年に株式会社アスタネを設立され、地域企業を中心にマーケティング・PR戦略の伴走支援や研修事業を展開されています。2025年からは京都市ソーシャルイノベーション研究所(SILK)のコーディネーターも務めています。
この授業は、子どもから大学生までが楽しみながらネットリテラシーを学べる冒険型の90分授業として実施されました。参加者は、投稿の拡散や個人情報の流出、ネットいじめなど、身近な問題について考えました。
講座の目的は、ネット社会を安全に楽しむためのリテラシーを身につけることです。
はじめに自己紹介とアイスブレイクを行い、参加者の緊張をほぐしました。
その後、田中さんによる講義が行われました。ネットの危険性や安全な使い方について、クイズを交えながら分かりやすく学ぶことができました。SNSの使い方次第で誰かを傷つけてしまう可能性があることや、個人情報を勝手に発信してしまう可能性があることを教えてくださりました。さらに情報発信の前に一度立ち止まる大切さなど、実例をもとに考える時間となりました。
続いて、「トラブルクエスト」と呼ばれるケーススタディを行いました。
「知らない人からメッセージが届いたらどうする?」「誹謗中傷コメントを見たら?」といったテーマについて、チームで意見を出し合いました。互いの考えを尊重しながら話し合う姿勢が印象的で、さまざまな視点から解決策を考える姿が見られました。
最後には、「#スマイルネット宣言」として、今後意識したいネットの使い方を一人ひとりが発表しました。「投稿する前に一度考える」「相手の気持ちを想像してコメントする」など、学びを自分の言葉にしてまとめる姿が見られました。
はじめは緊張していた参加者も多くいましたが、クイズやグループワークを通して徐々に笑顔が増え、積極的に意見を交わすようになりました。SNSは身近なテーマだったため、「自分の使い方を見直すきっかけになった」「他の人の考えを聞くことで新しい発見があった」といった感想が多く寄せられました。
また、授業を通して、参加者の皆さんが自分の言葉で考え、行動に移そうとする姿勢がとても印象的でした。SNSは便利な一方で、誰もが発信者になれる時代だからこそ、相手を思いやる気持ちや責任を持つことが大切です。田中さんの分かりやすい講義と温かい語り口のおかげで、難しいテーマでありながらも終始明るい雰囲気で学ぶことができました。今回の学びが、今後の安全で前向きなネット利用につながることを願っています。
学生授業コーディネーター:村上(関西学院大学)