講座レポート

【報告】実践学習のキーマンに聞く「産学実践連携」②

1月23日(木)『まちcafeなごみ』キャンパスにて、
今年度2回目となる「産学実践連携」をテーマとした授業を開催しました。

講師は前回同様、武庫川女子大学経営学部で「実践学習」のプログラムを構築し、コーディネートされてきた時任啓佑さんと、
その後任職員として来られた高橋まなみさん。
お二方共に違うキャリアですが、大学という場所で「実践学習」を成立させるために必要なノウハウを持った方。

そして今回は、加えて実践している立場の現役学生である打越菜七さんと、学部1期生で社会人1年目の玉垣あかりさんにも参加頂き、
実践側の目線と声をいれながらの授業を行いました。

テーマは、実践学習を経験した学生の変化や影響について。

学部内で、生徒に取ったアンケート調査の結果からも、
社会人基礎力や課題解決力(PBL)、自己肯定感の高まりや様々なスキルの向上など、実践的に企業の方と取り組むことにより、
それらの経験と力が学生のうちから学び、習得できる事も分かりました。

一方で、様々な実践学習を経験してきたお二人の話からは、
「自分の苦手を知る」「思った通りにならない事」「悔しい気持ち」など、
社会で実践するからこそ感じられる感情や自分の生き方を見つけ、探す為の時間を、経験しているようにも思いました。

もちろん、実践学習の効果や成果にも、プロジェクトごとに差があり、異なっていて、
参加者の関心は、どうしてそれが起こるのか?いい実践とは何か?という視点でも、様々な質問が出てきました。

・うまく回っていない実践との差
・学生の意見に、企業の方が向き合ってくれていないと感じる瞬間
・シンプルで基本的な事(あいさつ・コミュニケーション)が双方にできているか
・「大変」だけと楽しそうに働いている大人を見てきた経験が、社会人になった時「自分もこうありたい」と思えた。
・一方で、実際には楽しそうに働いている大人ばかりではない事も知った。
・学びがいくつかの層にもなっている
・「学生」だからとしてではなく、「人」として見ている
そんなキーワードが出されました。

学生と受け入れ側の企業が、「協働」することによって、お互いに響き合う(学びが生まれ、高め合う)ことができたら、
プロジェクトとしての成功だけでなく、関わった個々人の成長や満足度にも反映されてくることが分かったようにも思います。

2時間の授業があっという間に感じるほど、有意義な学びがありました。
第3回はまた来年度の『まちがく』で。

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