講座レポート

【報告】村民食堂の取組みを学ぶ

福島県の飯舘村で、東日本大震災の後すぐから活動を続けて来られた
福島大学の大黒(だいこく)先生と、学生の中野渡さんが、西宮にお越しになられるということで、
活動場所である飯舘村で月1回開催されている『村民食堂』の取組みをはじめ、ゼミので様々なプロジェクトについて学ぶ場を創りました。

自己紹介を交えて、「福島はどのぐらい復興が進んでいると思いますか?」について考えを聞いていくと、
(もちろんなにをもって「復興」というのか?によって全く変わってくることは前提の上で)
30%~80%ぐらいの差が出てきました。

まちの建物や道路の復興。そのまちに居住者が戻る復興。そして震災を経験した人の心の復興。
今回お話をして下さった大黒先生は、13年以上経った今でも、
活動に立ち上がってから、まだ一度も「腰を降ろした感覚がない(立ち止まる段階ですらない)」と。

原発事故の影響で、放射線が流れ届いた地域であり、飯舘村は全村避難を約7年続け、
現時点では帰宅可能となっているものの、当時住んでいた方や住民の帰還割合は低い。

それでも月1回の村民食堂では、その土地の食べ物や郷土料理を食べながら、話ができる場を創ることによって、
コミュニティーが続くよう取り組みを続けられているといいます。

西宮にいながら、福島(飯舘)が抱える様々な課題に対して、直接的に関わり続けることはできないかもしれませんが、
今月末に関西の学生を連れて、今度は飯舘に行かせて頂く予定があり、その場ではまた福島大学の学生と一緒に、
現地で抱える課題についてどういった取り組みが出来るのか?を考えてきたいと思っています。

私たちも「無関係」ではない。
だからこそ、「無関心」ではいけない。

これからも、繋がり続ける事と、考えて動き続けることは、続けたいですね。

校長:田村

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