講座レポート

【報告】自分を研究する「当事者研究」講座2を開催

7月に好評だった「当事者研究」講座の2回目を開催しました。
キャンパスはLITALICOワークス西宮さんのオフィスをお借りして、講師は前回と同じNPO法人ある代表の河邉朋久さん。
NPO法人あるの当事者研究は「なかまと一緒に困りごとを眺め、自分のことを研究すること」。めざすのは困りごとの「解決」ではなく、「共有と発見」です。

「当事者研究」についての簡単な説明のあと、3つのグループに分かれ、自分たちの困りごとを実際に「研究」してみました。
名前は難しいですが やることはシンプルで、「当事者」役が実際の困りごとをグループに提供し、他の人は「聞き手」となってその困りごとについて「当事者」に質問します。
こうしたらいいんじゃない?といった提案は横に置いて、まず質問で困りごとをたっぷり「研究」し、そののち改善のアイデアをみんなで出し合います。

質問と回答を重ねることによって当事者の困りごとがグループのみんなに共有され、当事者の頭の中でもやもやしていたことが少しずつ整理されていく。その整理に基づいていろんな視点から様々な前向きなアイデアをもらい、自分の思考の枠を超えて何かを発見する、何かが生まれる。

受講者からは、「シンプルだけど、困りごとをこの手順で話し合うことで、これだけ豊かなアイデアが出るのか!と驚きと感動」「参加者が否定せずに関わる姿勢がよかった」「解決を目標にしない、という事もすごくよかった」との感想をいただきました。

そう、この不思議な感覚、ぜひ多くの人に味わってほしいです。
ということで、また3回目も企画できたらと思います。
次はあなたもご参加いかがですか?

まちがくコーディネータ 中川智子

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