【報告】「ひとの授業~松本恭和さんの巻~」を開催しました!
10月5日の午後に、鳴尾老人福祉センターにて開催いたしました。
西宮にある伝統工芸品の一つで、150年近くの歴史を誇る「和ろうそく」屋の4代目、松本恭和さん。
今回はまず石津亮さん(※)が聴き手となって、広く深く松本さんの物語を掘り起こしていただきました。
大学を出てから銀行に勤めた5年間のお話、満を持して28歳で家業を継いでから3代目のお父さんとの確執の日々、しかし阪神大震災での苦労をきっかけに、なぜこの和ろうそくが手作りにこだわり、脈々と人の手で繋いで来れたのか、その本質に気づかれた時から松本さんの和ろうそくに対する姿勢が大きく変わります・・・
(※)西宮在住で、京都信用金庫「QUESTION」のコミュニティ・マネージャー
そんな深いお話を伺った後は、室内を暗くして、早速和ろうそくを灯しての「和ろうそく体験」に移ります。
ヨガセラピストの久保田玲子さんの奏でる「ライアー」の音色で一気に幽玄な世界へ、簡単な呼吸とともに瞑想をして心を鎮めます。この後、村松育子さんの朗読で2編、西宮に所縁のある「お尻をつねられたえびす様」と「花さき山」、炎を見つめて聴く物語はまた格別の深い趣が。
さらにこの後は、参加者皆さんでここまでのお話を聴き、体験を通して感じたことを対話する時間、あれこれと松本さんの生きざまや和ろうそくに対して、思いを語り合いました。
そうした前提の上で、最後のセッションでは、この和ろうそくをさらに世に、人に、どう知らしめていけばいいのかのアイデア・タイムです。➀自分でできることと、➁松本さんにやってみられればいいと思うこと、2軸でどんどんアイデアを付せんに書き出してもらいました。
➁の方では、外国人が喜びそうなので、アウトバウンド狙いで旅行会社と組んでは?サブスクでの販売方法は?雑貨屋さんに並べてみては?などなど様々なアイデアが寄せられました。その意見一つひとつを松本さんは丁寧に聞き、メモしておられました。
まとめに石津さん、松本さんに皆さんからのアイデアに対するコメントや感想も頂戴して、最後は皆さん満足の笑顔で記念写真に納まり、閉会と相成りました。
今回の参加者の声の中に「何としてでもこの和ろうそくの光を絶やしてはダメだと、心に火が灯りました!」との声も・・・ぜひこれをきっかけに、皆さんも今津にお店を構えられる「松本商店」さんに足をお運びください!
「(有)松本商店さんのHP」
(このHP冒頭にあるYouTubeは必見です!)
◆「ひとの授業」企画スタッフ・・・村松 賢一