講座レポート

【報告】みんなが使いやすい街のトイレの在り方を考える 開催

みなさんが、町中、もしくは公共のトイレに求めるものは何ですか?
広さや綺麗さですか?機能や設置されている場所ですか?
それとも、そんな事あまり考えたことがないでしょうか?

7月最後の日、本多まささんを講師として「みんなが使いやすいトイレの在り方を考える」講座をまちcafeなごみキャンパスにて開催しました。
欠席者も数名あったことで、今回は少人数での開催となりましたが、
正しく『まちがく』というべき内容、面白さの詰まった授業になりました。

行政視点、介護者、障がいをもつ家族と暮らしている方、高齢者、政治に関わる方、子育て中のパパ、性的違和。
成長段階や年齢、家族構成や自分の過ごす生活環境によって、その視点は様々で、
求めるものも同じだったり、全く違ったり。。。

今回は、数年後に新設される公共施設のトイレを具体的に想定しながら、
どんなトイレが望ましいのか?についてディスカッションをしたのですが、
分かりやすくアレンジされたマークや表示(ピクトグラム)が障がいがある方は明確でなく、理解しづらかったり、
良かれと思ってつけている機能が、ある人にとっては邪魔で使いにくい障害になっていたり、
ジェンダーレストイレの先駆的な設計図や取組みからヒントをもらったり、
AIを活用した混雑しない工夫や、時間帯や用途によって可動が可能なアイディアなど、本当に多方面からの視点で協議が進みました。

誰かにとっての当たり前の「便利」は、誰かの変えられない「不便」であった事。を色々学びました。

スペースが限られる中、また法的なルールがある中で、全ての人のニーズに応えたトイレを作ることは困難かもしれませんが、
まちで暮らしている、あらゆる人のことをみんなで想像しながら「話し合い」「考える」場を創ることが大事なんだと思いました。
このシリーズも、是非まちがくで継続したいと思います。

◆校長:田村

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